藐庵みゃくあん)” の例文
この彦太楼尾張屋の主人というは藐庵みゃくあん文楼ぶんろうの系統を引いた当時の廓中第一の愚慢大人で、白無垢しろむくを着て御前と呼ばせたほどの豪奢を極め、万年青おもとの名品を五百鉢から持っていた物数寄ものずきであった。