薬種問屋やくしゅどいや)” の例文
本所横網町よこあみまち薬種問屋やくしゅどいや、大松屋又蔵の三男の又三郎。これがひどい芝居気ちがい。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
現に同じ宿やどの客の一人、——「な」の字さんと言う(これは国木田独歩くにきだどっぽの使った国粋的こくすいてき省略法に従ったのです。)薬種問屋やくしゅどいやの若主人は子供心にも大砲おおづつよりは大きいと思ったと言うことです。
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)