薬園阪やくゑんざか)” の例文
けれどネ羽山、それを上つて今度は薬園阪やくゑんざかの方へ下つて行く時に、僕の悩める暗き心はたちまち天来の光明に接するのだ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
薬園阪やくゑんざか下り行く空腕車からくるまの音あはれに聞こゆ「ウム、車夫くるまやぞ寒むからう、僕はうちに居るのだけれど」大和は机の上に両手を組みつ、かしらして又た更に思案に沈む
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)