薜氏せつし)” の例文
薜氏せつしの池という今日まで名の残る位の釣堀つりぼりさえあった位ですから、竿屋だとて沢山たくさんありましたろうに、当時持囃もてはやされた詩人の身で、自分で藪くぐりなんぞをしてまでも気に入った竿を得たがったのも
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)