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薄野原
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すすきのはら
ふりがな文庫
“
薄野原
(
すすきのはら
)” の例文
そこへ来るとふらりふらり
辿
(
たど
)
って来た足を、ものうげに
薄野原
(
すすきのはら
)
の中にとどめて、ふっと後ろを顧みると、東山を打越えて見透し、島原の灯が
紅
(
あか
)
い。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そこで二人は、無言に
轡
(
くつわ
)
を並べて、
薄野原
(
すすきのはら
)
を歩み出しました。行けども行けども薄野原で、京伏見への追分路が、こんなに野原続きのはずはないのに、ほとんど無限の野原つづき。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
右手にながめる比良、比叡の山つづき、左にわたる大和、河内への山つづき、この間は一帯の盆地、京洛の天地はいずれのところにあるや、山科、宇治も見渡す限り
茫々
(
ぼうぼう
)
たる
薄野原
(
すすきのはら
)
でありました。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“薄野”で始まる語句
薄野呂
薄野
薄野呂奴