萱屋かやや)” の例文
畑の中に百姓屋めいた萱屋かややの寺はあわれにさびしい、せめて母の記念の松杉が堂のむねを隠すだけにのびたらばと思う。
紅黄録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
わたしの生まれた家なども小麦のからをもちいて、かなりじょうずに葺いてあったが、その角度は関東の古い大きな萱屋かややとくらべると、気づかずにいられぬほどの鋭角であった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
桃さくや古き萱屋かややの雨いきれ 四睡
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
郡内の萱屋かややは、山からこちらの東京都西部の民家みんかとは、だいぶん形がちがっていて、横に長い家はだんだんすくなく、二階のある高い家が多くなっているが、それでも三角の角度だけは
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)