菜籃なかご)” の例文
その日の夕佐太郎は再び徳利と菜籃なかごを提げて訪えり、待ちわびたる阿園は飛び立ちて迎え入れ、まだ日は暮れねど戸を締めたり、彼らは裏縁の風涼しきところに居並び、一個の膳に差し向い
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)