菌類きのこるい)” の例文
その茄子を菌類きのこるいの毒消しというのもその興奮性のためで、菌類の毒物はムスカリンという魔酔性だ。茄子の興奮性はちょうどそれを中和させる功があるに違いない。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
これを抛棄ほうきしたということはありえぬように思われますがとにかくに孤独なる山人には火を利用した形跡なく、しかも山中には虫魚鳥小獣のほかに草木の実と若葉と根、または菌類きのこるいなどが多く
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)