“菅家（かんけ）” の例文

筑波山の麓には、わずかな菅家（かんけ）の荘園があった。景行は、父の遺骨をもって、筑波のふもとに祀（まつ）り、そのまま、住みついて、地方官吏の余生を送っている者だという。

平の将門 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

「女子は、嫁（か）してゆく良人に拠（よ）って、初めて氏（うじ）も族もさだまるものぞ。良人が、藤原氏なれば、そちは藤原家の夫人たれよ。良人が菅家（かんけ）なれば、そなたは菅家の内室であるぞ」

源頼朝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

“菅家（菅原道真）”の解説

菅原 道真（すがわら の みちざね、承和12年6月25日〈845年8月1日〉- 延喜3年2月25日〈903年3月26日〉）は、日本の平安時代の貴族、学者、漢詩人、政治家。参議・菅原是善の三男。官位は従二位・右大臣。贈正一位・太政大臣。
忠臣として名高く、宇多天皇に重用されて、寛平の治を支えた一人であり、醍醐朝では右大臣にまで上り詰めたが、藤原時平の讒言（昌泰の変）により、大宰府へ大宰員外帥として左遷され現地で没した。死後は怨霊になり、清涼殿落雷事件などで日本三大怨霊の一人として知られる。後に天満天神として信仰の対象となり、現在は学問の神様として親しまれる。太宰府天満宮の御墓所の上に本殿が造営されている。
小倉百人一首では、菅家。
(出典:Wikipedia)

菅	漢検準1級 部首:⾋ 11画
家	常用漢字 小２ 部首:⼧ 10画