“舟辰”の読み方と例文
読み方割合
ふなたつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふいに、舟辰ふなたつが戸を開けたので、彼は、あっと声を発して、老先生のからだを、戸口に抛りすてるや否、さっと、隠れた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、舟辰ふなたつは、ほっとしたように、胸をなでおろした。連れているのは、店の若い者——船頭の千吉だった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若い船頭たちから、親方とよばれている町人は、数寄屋河岸の釣舟師、舟辰ふなたつだった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)