しん)” の例文
松太郎は、二十四といふ齢こそ人並に喰つてはゐるが、生来うまれつきの気弱者、経験おぼえのない一人旅に今朝から七里余の知らない路を辿つたので、心のしんまでも疲れ切つてゐた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
松太郎は、二十四といふとしこそ人並に喰つてはゐるが、生來の氣弱者、經驗のない一人旅に、今朝から七里餘の知らない路を辿つたので、心のしんまでも疲れ切つてゐた。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)