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膠着
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かうちやく
ふりがな文庫
“
膠着
(
かうちやく
)” の例文
藤左衞門は幾度か氣を變へて途中から止さうとしましたが、唇は笛の歌口に
膠着
(
かうちやく
)
して、不氣味な調べが
劉喨
(
りうりやう
)
と高鳴るばかり。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
船のあるのは事實だけれど、引き上げることは困難である。水が冷たいのと巨木の間に挾まれてゐるのと、泥の
膠着
(
かうちやく
)
してゐるのとで上げられない。
霧の旅
(旧字旧仮名)
/
吉江喬松
(著)
今のフラミニアは我を
眩
(
げん
)
せしめず、我を狂せしめずして、漸く我心と
膠着
(
かうちやく
)
すること、寶石のまばゆからざる光の、久しきを經て貴きことを覺えしむるが如くなりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そして何も彼も
膠着
(
かうちやく
)
状態のまゝにその日も暮れてしまつたのです。
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“膠着”の意味
《名詞》
膠 着(こうちゃく)
粘りついて離れないこと。
ある状態が固定して少しも進展しないこと。
(出典:Wiktionary)
膠
漢検1級
部首:⾁
15画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“膠着”で始まる語句
膠着力
膠着万遍
膠着状態