腹立はらだたし)” の例文
さらば又と来ざらんやうに逐払おひはらふべき手立てだてのありやと責むるに、害をすにもあらねば、宿無犬やどなしいぬの寝たると想ひてこころかくるなとのみ。こころくまじき如きをことさらに夫には学ばじ、と彼は腹立はらだたしく思へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
なほも答のあらざるを腹立はらだたしくは思へど、満枝の居るをさいはひ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)