能書のうが)” の例文
仮に朝晩口に任せて、う人ごとに同じ能書のうがきを繰返してまわったとしても、結局それは時代の変遷とは何の交渉も無しに終るかも知れぬ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「大層な能書のうがきだな、四六のガマだつて、そんなに長い口上ぢや無かつた筈だ」
これは僕の友だちに聞いた能書のうがきだがね、そいつがやり始めた缶詰だよ。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
演説口調で何か能書のうがきを並べたてていた。