“肢節”の読み方と例文
読み方割合
しせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単細胞動物のようなものでは個体を切断しても、各片が平気で生命を持続することができるし、もう少し高等なものでも、肢節しせつを切断すれば、その痕跡こんせきから代わりが芽を吹くという事もある。
天災と国防 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
個物は具實せるものにて、類は抽象したるものなり。最高最下の間なる個物は、おのれより下れる個物を包みて肢節しせつとすること、大天地想の世にありとあらゆる個物を包みて肢節とする如くなり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)