聳目しょうもく)” の例文
島崎藤村氏が、中央公論誌上に年四回の割合で、畢世ひっせいの大作『夜明け前』を連載しはじめるという予告は、冬眠状態にあった正統派の文壇を一時聳目しょうもくせしめた。
昭和四年の文壇の概観 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
一陣のはやき風、一同聳目しょうもくし、悚立しょうりつす。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)