聡明りこう)” の例文
とにもかくにも、自分の歳のサバを読むような、生優しい女ではなく、冷酷で、押しが強くて聡明りこうで、強慾ごうよくで、高利貸に生れ付いたような、たくましい心の持主でした。
二人のうちでもフイフイっていうのは、まだ十七か八の初々ういういしい聡明りこうそうなをした、スンナリとした小娘でしたが、あっしに色目を使いはじめたのはドウヤラ此娘こいつの方が先だったらしいんです。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)