聊爾いさゝか)” の例文
歴史の頁数は年毎に其厚さを加ふれど、思想界の領地は聊爾いさゝか減毀げんきせらるゝを見ず。あたかも是れ渡船に乗じて往来する人の面は常に異なれど、渡頭、船を呼ぶの声は尽くる時なきが如し。
思想の聖殿 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)