老媼ばあや)” の例文
毎朝の御出勤にも、旦那様の洋杖奥様持ちて送り出たまへば、奥様がお穿きものの注意、旦那様より老媼ばあやに与へらるるほどの御心入り。
今様夫婦気質 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「両親が早く亡くなって、家には老媼ばあや一人しかいないものですから、来ることができないのです。」
封三娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
といって、袖の中から剪刀はさみを出して喉を突いた。老媼ばあやはびっくりして剪刀をもぎとったが、血は傷口から溢れ出て襟をうるおした。老媼はそれで珊瑚を大成の叔母にあたる王という家へれていった。
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
弟は老媼ばあやにいいつけて子供を抱いて来さした。周はそれを見て
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)