翼徳張飛よくとくちょうひ)” の例文
この翼徳張飛よくとくちょうひという人間が、どんな力量の漢か知るまいが、かつて、幽州の鴻家こうけに仕えていた頃、重さ九十きん、長さ一丈八尺の蛇矛じゃぼこをふるって、黄巾賊こうきんぞくの大軍中へ馳けこみ、屍山血河しざんけつがをつくって
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)