“美留楼”の読み方と例文
読み方割合
みるろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一人はニコニコ王様の長生ながいきの乞食の白髪小僧で、今一人はこの国の総理大臣の美留楼みるろう公爵の末娘美留女姫みるめひめである。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
うちの中の様子を見ますと、案の定この家の中に居る人々は、この間自分が夢の中で見た、美留楼みるろう公爵の家の人々にそっくりで、声までも少しも違いませぬ。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
可笑おかしい可笑しい。こんな可笑しい事が又とあろうか。何という馬鹿馬鹿しい事だ。アッハッハッハッ、俺は今やっと思い出した。昔の名前を思い出した。俺の名前は美留楼みるろう公爵というのだった。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)