美津みい)” の例文
何や……怪我けが貴方あんたは何やかて、美津みいさんは天人や、その人の夫やもの。まあ、二人して装束をお見やす、ひなを並べたようやないか。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
弟、妹の分にして、丸官はんにいやは言わせぬ。よって、安心おしやすや。え、嬉しいやろ。美津みいさんが、あの、嬉しそうなえ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お聞きやす、多一さん、美津みいさんは、一所に連れずと、一人かいておきたかった。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)