“美声”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びせい66.7%
いいこえ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
では、私は何を掴み得（え）たであろうか。音楽マニアにも似たメントール侯のこと、その侯が、音叉を持ちあるいて美声（びせい）の人を探し求めていること、侯が島の娘たちにたいへん人気があること。
暗号音盤事件 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
そう叫んだのは同じ妖女の声だったが、咄嗟（とっさ）の場合、作り声ではなく、彼女の生地（きじ）の声——珠（たま）のように澄んだ若々しい美声（びせい）だった。——ああ、とうとう探偵の覆面は取り去られたのだった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
それは女の声らしく、音楽的ではあるが、世間でいう美声（いいこえ）とも少し違った、重々しい、おだやかな声でした。
ワンダ・ブック――少年・少女のために―― (新字新仮名) ／ ナサニエル・ホーソーン(著)