“いいこえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
美声50.0%
美音50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは女の声らしく、音楽的ではあるが、世間でいう美声いいこえとも少し違った、重々しい、おだやかな声でした。
「あれは東雲しののめさんの座敷だろう。さびのある美音いいこえだ。どこから来る人なんだ」と、西宮がお梅にたずねた時、廊下を急ぎ足に——吉里の室の前はわけて走るようにして通ッた男がある。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)