緩和くわんわ)” の例文
これなら五分と五分——いや七分と三分位かも知れませんが、兎に角、親分のお小言も緩和くわんわされるだらうと思つたのです。
昂奮して來ると、私は毒々どく/\しげに殘酷ざんこくになるので、遠慮せず、緩和くわんわせず、思つた通りを話してしまつた。
かういふ国民的罪悪の害毒は、何によつて緩和くわんわされるか、それは差当さしあたり発見出来ない。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
平次は一應言葉を緩和くわんわしましたが、相手はもう、それを受けつけようともしません。