緡束さしたば)” の例文
鼻めがねを掛けている、ちゅう山高、洋服の小説家に、天保銭のはねが生えた、緡束さしたばを両手に、二筋振って、きおいで左右へさばいた形は、空を飛んでけるがごとし。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)