“終演(はね)” の例文
帝劇の終演(はね)が思いの外早かったので、彼等はお濠ばたを、椽の並木のある公園の方へ散歩した。アアチ・ライトの中の青い梢が霧に濡れていた。誰も彼等と行交わなかった。
茶屋へ入って桟敷(さじき)へ通ったのが正午(ひる)過ぎの八ツで、茶屋を出たのが終演(はね)る少し前の五ツ半。如何にも眼立つ服装(なり)をしているのだし、多分に祝儀をはずんだので、茶屋でははッきりと覚えていた。