“終演”の読み方と例文
読み方割合
はね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帝劇の終演はねが思いの外早かったので、彼等はお濠ばたを、椽の並木のある公園の方へ散歩した。アアチ・ライトの中の青い梢が霧に濡れていた。誰も彼等と行交わなかった。
茶屋へ入って桟敷さじきへ通ったのが正午ひる過ぎの八ツで、茶屋を出たのが終演はねる少し前の五ツ半。如何にも眼立つ服装なりをしているのだし、多分に祝儀をはずんだので、茶屋でははッきりと覚えていた。