紫檀贋したんまが)” の例文
それは姿見で、唐草模様の浮出した紫檀贋したんまがいの縁の、むかうと四角なかおも長方形になる、勧工場かんこうば仕込の安物ではあったけれど、兎も角も是が上等室の標象シムボールとしてうやうやしく床の間に据えてあった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)