素頂天すってんぴん)” の例文
「じゃあ御免を被ってやッつけますぜ。」と素頂天すってんぴんにぞんざいな口を切って、たもとの下をくぐらすと、脱いだ羽織を前へ廻して、臆面おくめんもなく、あなた方のかなえに坐った真中まんなかで、裏返しにしてふわりと拡げた。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)