紙谷町かみやまち)” の例文
の不思議なことのあつたのは五月中旬なかば、私が八歳やっつの時、紙谷町かみやまちに住んだ向うの平家ひらやの、おつじといふ、十八の娘、やもめの母親と二人ぐらし。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)