“紀淡海峡（きたんかいきょう）” の例文

海抜三千尺という山の上から望む茅渟（ちぬ）の海は、遠く視野のはて、紀淡海峡（きたんかいきょう）を去来する汽船の煙が長く尾を引いて、行方も知れず空に消えてゆく。

六甲山上の夏 (新字新仮名) ／ 九条武子(著)

甚作どんの乗った船が小豆島を出て伊勢まで行くには鳴門海峡を通るか、播磨灘（はりまなだ）から明石（あかし）海峡を経て紀淡海峡（きたんかいきょう）をぬけ、紀伊半島をぐるりと回って伊勢まで行っていたにちがいない。

暦 (新字新仮名) ／ 壺井栄(著)

“紀淡海峡”の解説

紀淡海峡（きたんかいきょう）は、紀州（和歌山県和歌山市、田倉崎）と淡路島（兵庫県洲本市、生石鼻）の間の海峡。友ヶ島水道とも。大阪湾と紀伊水道を幅11キロメートルの海峡でつないでいるkitan。
海峡内には友ヶ島の4島があり、ほぼ真ん中に位置する沖ノ島と和歌山市側の地ノ島とによって次のように三分されるkitan。日本で市販されている地図にも書かれていることもあるが、友ヶ島の西端を超えた場所に和歌山県と兵庫県との県境がある。
淡路島（成ヶ島）
: 由良瀬戸 - 幅4.7キロメートル、（水深20メートル以上の可航幅は2.8キロメートル）
沖ノ島
: 中ノ瀬戸 - 幅500メートル
地ノ島
: 加太瀬戸 - 幅800メートル
紀伊半島（和歌山市加太）
(出典:Wikipedia)

紀	常用漢字 小５ 部首:⽷ 9画
淡	常用漢字 中学 部首:⽔ 11画
海	常用漢字 小２ 部首:⽔ 9画
峡	常用漢字 中学 部首:⼭ 9画