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箇人
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こじん
ふりがな文庫
“
箇人
(
こじん
)” の例文
一体誰が誰を葬るのか、文壇が葬むるのか、世間が葬むるのか、文壇なら、世間なら、そんなものには、
箇人
(
こじん
)
を葬る資格がない。
解脱非解脱
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
母の亡くなった
後
(
あと
)
、私はできるだけ妻を親切に取り扱ってやりました。ただ、当人を愛していたからばかりではありません。私の親切には
箇人
(
こじん
)
を離れてもっと広い背景があったようです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「神あり、理想あり、然れどもこれ皆自然より小なり。主義あり、空想あり、然れども皆自然より大ならず。何を以てかくいふと問ふ者には、自分は
箇人
(
こじん
)
の先天的解剖をすゝめようと思ふ」
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
あるいは
箇人
(
こじん
)
のもって生れた性格の相違といった方が
確
(
たし
)
かかも知れません。私は私のできる限りこの不可思議な私というものを、あなたに解らせるように、今までの叙述で
己
(
おの
)
れを
尽
(
つく
)
したつもりです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
箇
常用漢字
中学
部首:⽵
14画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“箇人”で始まる語句
箇人的