筠庭いんてい)” の例文
台石の蓮花の中に、延宝八庚申正月八日とあるのは、この碑を建てた日である、と筠庭いんてい雑録に載っている。戸崎町は、私の陋屋ろうおくから遠くはない。
酒渇記 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
筠庭いんていは五郎作に文筆の才がないと思ったらしく、歌など少しは詠みしかど、文を書くには漢文を読むようなる仮名書して終れりといっているが、かくの如きは決して公論ではない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
喜多村信節きたむらのぶよの『筠庭いんてい雑録』にも見える。