空洞ほらあな)” の例文
鼻が根元から綺麗に×がれて、水に洗われて大きな空洞ほらあなが開いていた。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
私の生命いのちたるのやうに冷たい空洞ほらあなを流れてゆく
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
と博士は空洞ほらあなの中でつぶやくような声で云った。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
霧雨きりさめ空洞ほらあなに響きなき鏡
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)