確然はつきり)” の例文
河上の方には徳島の城山が確然はつきり見える。川を通る舟もない。唯古田に寄つた川岸の茅野に風が渡つて、今年出た青い細い葉に波が打つて居る。
それで、ある角度迄来て苦もなく確然はつきりとまつた。無論習つて覚えたものではない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)