破戸漢ならずもの)” の例文
「お互さまじゃねえや、おいらはもとからの破戸漢ならずものだ、おめえは学生から、おっこちて来たのだ、物が違わあ、いっしょにせられてたまるものかい」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
破戸漢ならずものに擲られて居てもうれしいし、まるでうれしいことの病み付きでは無いかと思ふ程、生命の歓喜に酔うて居た。
そいつの乾分こぶん破戸漢ならずもの達! ……などというような連中にね。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)