まして)” の例文
ましてや「カピトリウム」に登り、「トラステヱエル」(河東の地なり、テヱエル河の東岸に當れる羅馬の一部を謂ふ)
ましてや逍遙子は古人にあらざるを以て、その一旦擲ちたる椽大てんだいの筆を、再びとり上ぐることを得べきをや。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ましてや逍遙子は早くよりハルトマンが無意識哲學を帳中の祕となしたるをば、我に語りしものあるをや。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ましてや渡辺氏の史筆の如きものがあつて、遺憾なく辯駁してある。これに反して正弘の病を療した伊沢氏に関する流言は、今に至るまで猶これを信じてゐるものがある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ましてや関五郎と云ふ三字の称は見えない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)