知行所ちぎやうしよ)” の例文
貴樣達の小才覺こざいかくで、燃える火を消さうとするのは、あれ、あの庭の燒石に如雨露の水をそゝぐやうなものだ。止せ、よせ。時に三左衞門、すこしく金子きんす入用だが、知行所ちぎやうしよから取り立つる工夫はないか。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)