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瞭乎
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はっきり
ふりがな文庫
“
瞭乎
(
はっきり
)” の例文
その声の中には、斉彬の、死の覚悟が、
瞭乎
(
はっきり
)
としていたし、死の影さえ、含まれているように感じられるものであった。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
そして自分の部屋へ這入ると初めて先刻の影が或る
幽
(
かす
)
かな物音を引いていたことを
瞭乎
(
はっきり
)
と思い出した。
三階の家
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
君は春夫に小説を見せて僕に見せんのかというと、君とは親しすぎて批評も聞きにくいし君もいいとか悪いとかも
瞭乎
(
はっきり
)
と言えないだろうと思ったから、春夫の所にやって置いたと言った。
〈我が愛する詩人の伝記〉(補遺)
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
瞭乎
(
はっきり
)
とした病ならば、とにかく、三人の医者にも、不明な、熱病であるだけに
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
篠竹
(
しのだけ
)
の深いところは、
瞭乎
(
はっきり
)
、想い出せたが、頂上の草原は——草原であったような、無かったような、広かったような、そうでなかったような、そして、自分のそこでしたことは、見残した夢の如く
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
瞭
常用漢字
中学
部首:⽬
17画
乎
漢検準1級
部首:⼃
5画
“瞭”で始まる語句
瞭然
瞭
瞭々