督勵とくれい)” の例文
新字:督励
多勢の子分を督勵とくれいして、草を分け、かはらを剥ぐやうに下手人を嗅ぎ廻りましたが、相手が凄いせゐか、まるつ切り見當を付けさせません。
下つ引を督勵とくれいして、必死と搜し續けましたが、陽が高くなつてもまだ、小粒一つ見付からなかつたのです。
昨夜遲くなつてから、疲れ切つて居る八五郎を督勵とくれいして、此處へ走らせ、無理に豊三郎の口を開かせて、殘る一つの秘密を聽き出したのは、平次の大手柄でもあり、八五郎の大手柄でもありました。
平次はそれを督勵とくれいして、厭應言はさず部署につけました。