相對死あひたいじに)” の例文
新字:相対死
「これが表沙汰になれば、万兩息子の半次郎は、相對死あひたいじにの片割れで、日本橋の袂に三日晒された上、非人頭の手に引取られ、人別にんべつを拔かれることになります」
五郎 言語道斷の大呆氣おほたはけ……。遊女と相對死あひたいじにをいたしたわ。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「知らないよ。さらし物でもあつたのか、——相對死あひたいじにの片割れなんかを、ぼんやり眺めてゐるのは殺生せつしやうだぜ」