相坂おうさか)” の例文
すでに、相坂おうさかせきを越えたとき、死は、覚悟して出たのである。だのに道誉は途中で、自分へ再生の望みあるを、ささやいた。自分は正直に狂喜した。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この短歌の意味は、相坂おうさか(逢坂)山を越えて、淡海おうみの湖水の見えるところに来ると、白木綿しらゆうで作った花のように白い浪が立っている、というので、大きい流動的な調子で歌っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)