相似そうじ)” の例文
この不気味な能面と、男の黄金仮面の無表情の相似そうじについて、様々な信じ難い噂さえ伝えられた。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それは器械の音というのではなく、むしろうめき声か鳴き声かに類していた。いて相似そうじなものを求めると中米の砂漠に住んでいるガラガラ蛇の尻尾から出る怪音に似ていた。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
二郎はあっけにとられて、まじまじと相手の顔を見つめていたが、ハッとある相似そうじに気付くと、真青になって、まるで幽霊にでも出逢った様に、ヨロヨロとあとじさりをした。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)