皆朱かいしゆ)” の例文
後のふすまがさつと開いて、四十五六の武家が一人、たすきを十文字に綾取あやどり、六尺柄しやくえ皆朱かいしゆの手槍をピタリと付けて、ズイと平次の方に寄ります。
皆朱かいしゆぬのをひきかつぐ。
緑の種子 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
總吉は血を拭いて清めた槍——九尺柄皆朱かいしゆの笹穗の槍を、倉の戸の前で持扱かつて居ります。
わく皆朱かいしゆの立屏風
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)