畷手道なわてみち)” の例文
日が暮れかかっていた、釜梨川の方から夕靄ゆうもやが立ち始めて、駒ヶ岳の峰だけがくっきりと斜陽を受けている——半太郎は額の汗を拭きながら黙って畷手道なわてみちにかかった。
無頼は討たず (新字新仮名) / 山本周五郎(著)