異国船いこくせん)” の例文
「あ! ここは荷抜屋ぬきやの巣だな」と万吉は眼をみはった。荷抜屋というのは、御禁制の密貿易をやるやからのことで、年に一度か二年目ごとに、仲間で集めた御法度ごはっとの品を異国船いこくせんに売り込むのが商売。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)