田畝路たんぼみち)” の例文
春の山——と、優に大きく、申出もうしいでるほどの事ではない。われら式のぶらぶらあるき、彼岸ひがんもはやくすぎた、四月上旬の田畝路たんぼみちは、とのぼせるほどあたたかい。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)