生死いきじに)” の例文
父親が没してからまる十年、生死いきじにの海のうやつらやの高波に揺られ揺られてかろうじて泳出およぎいだした官海もやはり波風の静まる間がないことゆえ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「そうそう、婆さまの生死いきじにも知れねえうちにまたこの仕末だ。ばつの悪い時あ悪いもんでのう。」