“現成”の読み方と例文
読み方割合
げんじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「葛藤種子すなはち脱体の力量あるによりて、葛藤を纏繞する枝葉華果しようけかありて回互不回互ういごふういごなるがゆゑに、仏祖現成げんじょうし公案現成するなり。」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ここで無碍むげな仕事が現成げんじょう致します。自由となれば昨日や明日の反復には拘束されません。今描く事実より他にないのであります。「随処に主たり」という趣きが現れます。
益子の絵土瓶 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
公案で思想をきたえて、さて現成げんじょうさせる絶対境は要するに抽象世界である。